【東海道53次・江戸方面36日目のつづき】 :川崎駅〜新馬場駅(11.0km)

E41.品川宿  (現在の東京都品川区)


東海道品川宿の浮世絵  (広重『東海道五拾三次之内 品川』より)

多摩川に架かる六郷橋を渡るとついに東京都に突入です。
見上げれば「日本橋 18km、品川 10km」の看板が。普通の健康な人ならこのまま一気に日本橋まで辿り着けそうな距離です。 僕もこのままゴールしてしまおうかとも思ったのですが、よくよく考えれば僕は病気療養中の身。さすがに体に無理させるのは良くないと自重することにしました。

あと18km

しばらく国道15号の大通りを歩いた後、旧東海道は下町へと入っていきます。
ここ大森は江戸時代には海苔の産地と知られており、現在でも海苔を販売するお店を見かけることが出来ます。 道路には海苔の養殖を描いたプレートが埋め込まれていました。

大森界隈  海苔のプレート

鈴ヶ森刑場は江戸時代に処刑場と知られていた場所で、八百屋お七などが処刑されました。 多くの旅人が行き交う東海道沿いで処刑することで、人々への見せしめの意味もあったそうです。
東海道中膝栗毛では「おそろしや 罪ある人の首玉に つけたる名なれ 鈴が森とは」と詠まれています。

鈴ヶ森記念碑

鈴ヶ森刑場跡からしばらく歩くと、「涙橋」という名前の橋があります。 鈴ヶ森刑場で処刑される人とその家族がここで涙を流して最後の別れをしたということにその名が由来しているそうですが、 「現在では競馬場で負けた人が涙を流しながら渡る橋だ」ととある本に書いてありました。 冗談かと思っていたけど、実際に僕が東海道を歩いていたら、おじさんが「今日は○万負けた。くそっ」と話していたので、 あながち本に書いてあることも間違いではなさそうです。
ちなみに近くには馬のオブジェがあったりします。

涙橋  オブジェ

ちょうどお昼時になったので、江戸時代から営業している老舗蕎麦屋・吉田屋に立ち寄ることに。 店内で隣に席に座っていたのはリュックを持った老夫婦。もしやと思って話しかけてみたら、やっぱり東海道を歩いているそうでした。 まだ東海道を歩き始めたばかりで、今日は横浜駅まで歩くらしい。江戸時代にも吉田屋は東海道を旅する人で賑わったのでしょうね。

吉田屋  蕎麦

お蕎麦でお腹を満たしたら、もう一踏ん張りして歩きます。
広場では何やらお祭が開かれていました。

品川宿町並み

この日は本当は品川宿を見学してJR品川駅まで歩く予定だったのですが、10km近く歩いたためか、急に体がしんどくなり足取りが重たくなってきました。 これ以上の無理はしない方が良いと判断し、この日は品川宿の途中、品川橋まで歩いて帰ることにしました。
しかし、ここまで来たら日本橋までもう少し。

【東海道53次・江戸方面37日目(最終日)】 :新馬場駅〜東京駅(8.7km)

ついに東海道(東方面)の最終日になります。
せっかくなので、ちょっと奮発して人生で初めて新幹線のグリーン席に乗ってみました。

新幹線

前回の終了地点である品川橋の手前に戻り、歩き始めます。

品川宿標識

品川宿は、日本橋から歩き始めた旅人にとって最初の宿場町になります。
かつて品川宿は非常に大きな宿場町で、品川橋の架かる目黒川を挟んで南北に別れていました。
飯盛女(遊女)が多数いて大変繁盛したそうです。

品川橋

2009年1月にオープンした観光案内所兼無料休憩所「品川宿交流館本宿お休み処」で、東海道歩きの大先輩である「にこにこさん」と待ち合わせ。 にこにこさんに東海道を案内していただくのは小田原宿、平塚宿に続いて3回目になります。

お休み処

品川宿本陣跡です。かつては立派な建物があったのでしょうが、さすがに大都会東京で本陣の建物が現存しているはずもなく、現在では空き地となっていました。

本陣跡

問答河岸跡に立っている説明板なのですが、よくよく見てみると、木の板に文字が彫り込んでありました。 これはビックリ。手が込んでいる。
案内板には3大将軍徳川家光と沢庵和尚が問答したという故事が内容が刻まれています。
家光:「海近くして遠(東)海寺とはこれ如何に」
沢庵:「大軍を率いても小(将)軍と言うが如し」
という感じのようです。

広重の浮世絵を見ても分かるように、昔は品川宿のすぐ近くまで海岸線が来ていたために、「海が近いのに何故、遠(東)海寺と言うのだ?」という問答になったのでしょう。 現在では海が埋め立てられてしまったので、本当に“遠”海寺になってしまったようです。

問答碑  案内板

八ツ山橋を渡ります。
ここはゴジラが東京湾から上陸した地点として有名だそうです。
周囲をキョロキョロ見渡したけど、ゴジラの像は設置されていない様子でした。

八ツ山橋

JR品川駅の前を通過。さすがに新幹線が止まる大きな駅だけあって、駅前には多くの人人人・・・。

品川駅前

街道沿いの景色も高層ビル街へと徐々に変わっていきます。


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