【東海道53次・江戸方面30日目】 :小田原駅〜大磯駅(16.8km)

E34.大磯宿  (現在の神奈川県大磯町)


東海道53次大磯宿の浮世絵  (広重『東海道五拾三次之内 大磯』より)


再発告知後、最初の旅
手術を受けてから2年半が経ちました。節目ということで確認のためのPET/CT検査を行ったところ転移(再発)が見つかりました。 医師からは「残りの人生のことを考えて手術ではなく放射線治療をすることを考えている」と言われました。 つまり、もう人生も残り少なくなってきたということになります。 体のことを考えて療養に専念するか、それとも後悔を残さないために旅を続けてゴールするのかを考え、結局は旅を続けることとしました。
この日は朝に家を出発し、JR小田原駅からJR大磯駅まで歩く予定。 距離は約16kmと比較的長く、しかも当日は11月下旬で日没時刻も早くなっています。 なんとか明るいうちに大磯まで辿り着こうと急ぎ足での旅になります。



出発してまもなく、酒匂川を渡ります。 酒匂川はかつて小田原宿の東口となっていて、広重『東海道五拾三次之内 小田原』は酒匂川東岸から小田原の街を眺めた構図となっています。 ここが浮世絵が描かれた地点であることを示すように、橋の欄干には広重の浮世絵が埋め込まれています。
それはともかくとして、酒匂橋の袂には「シカに注意」の看板が出ています。小田原と言えば結構都会なのですが、こんな所に鹿が出没するとは驚きです。

酒匂橋  欄干

小田原から大磯まで向かう道は海沿いの道となります。ちょうど海岸へ降りる道があったので、波打ち際まで行ってみました。 進行方向遥か先には平塚市街地が見えます。今日は平塚市の手前まで行かねばなりません。遠い。。。 波の音を聞いてのんびりしていたいのですが、急いで東海道に戻り、旅を再開します。
海の近くということもあり、街道沿いには魚を天日干ししている光景を見かけることができます。美味しそうだ。

海岸  干物

急ぎ足で歩き続けて、日も傾きかけた頃、ようやく大磯宿に到着です。
大磯宿の両端には立派な松並木があります。この松並木は広重『東海道五拾三次之内 大磯』にも描かれています。 ちなみに大磯町のマンホールにも松並木が描かれていました。

松並木  マンホール

大磯は太平洋に面して気候が温暖だったこともあり、明治以降、著名人の別荘地として利用されました。 また、大磯は海水浴場発祥の地だそうで、海水浴場としての開発が進んでいるようです。 そのためか、大磯宿は、ところどころに本陣跡などの記念碑が設置されているのみで、かつての宿場町の雰囲気が失われてしまっています。

大磯宿町並み  本陣跡

もう日も暮れてきたので、予約してあったホテルで一泊することとしました。


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