【東海道53次・江戸方面26日目】 :三島駅〜箱根町バス停(15.1km)

箱根峠越え  (現在の静岡県三島市)


ついに東海道最大の難所・箱根越えがやってきました。 万が一遭難したときのためのチョコレートや飴、助けを呼ぶための笛、それから熊除け鈴を準備して箱根越えに挑むことにしました。
三嶋大社に旅の安全を祈願してから峠へ歩き出します。目の前にそびえる箱根連山はとても大きく、果たして自分の力で超えられるのかどうかとても不安になってきます。

東へ

しばらく歩いたらY字路になるので、ここで左の細い道へと入っていきます。 さらに踏切を渡ると箱根旧街道の説明板が設置されており、ここからが箱根西坂になります。さながら登山道のようです。

左へ  峠越え開始

箱根西坂で最初のきつい坂になる愛宕坂が始まります。かなりの急坂で、いきなり面食らってしまいます。 足は疲れるのですが、街道沿いにはあじさいがきれいに咲き誇っており、目を楽しませてくれます。 この辺りは車道は普通の舗装道路なのですが、歩道は石畳調に整備されており、東海道ウォーカーには嬉しい限りです。

愛宕坂  愛宕坂

愛宕坂を登り切ると、初音ヶ原の松並木となります。 ここは国道1号なので交通量も多いのですが、歩道は車道より一段高い場所にあるため静かで、 さらに石畳調に整備されているため江戸時代の東海道を歩いているような気分になれます。 また、このあたりは比較的平坦な道で、しかも松並木が日差しを遮ってくれるため、愛宕坂で疲れた体を休めるのにうってつけの場所です。

石畳  松並木

箱根越えの途中には一里塚をいくつか見ることができます。錦田一里塚は箱根西坂で最初に出会う一里塚です。 ここまで随分歩いてきたつもりだったのですが、標識を見たら「錦田一里塚→三島宿 2km」とありました。 えっ?こんなに足はガクガクなのにまだ2kmしか歩いてないのか。。。

一里塚  石碑

しばらく国道1号沿いに歩いた後、東海道は脇道へと入っていきます。しばらくはごくありふれた舗装道路が続きます。 緩やかな登り坂がボディーブローのように体に響きます。

緩やかな登り

臼転坂(うすころげざか)は箱根西坂で最初に出会う江戸時代から残る石畳の坂です。 牛がこの坂で転がったとか、臼を転がしたとかいう逸話が坂の名前の由来となっているそうです。 箱根越えにはいくつも坂がありますが、この様にそれぞれの坂に逸話に因んだ名前が付けられています。 この日は天気が良かったこともあってか、箱根越えに挑む人達が何人か居ました。

案内板  登り坂

三嶋大社からスタートする箱根西坂ですが、途中にある山中城跡までの道は良く整備されています。 あちこちに分かりやすい看板が立っているため道に迷う心配はありませんし、石畳もきれいに整備されています。 鳥の鳴き声を聞きながらのんびり歩ける格好のハイキングコースです。

標識  石畳

箱根西坂の中間地点、山中城跡に到着です。ちょうど軽食屋があったので名物のお餅(寒ざらし団子)を頂きました。 ちなみに山中城は北条氏が豊臣秀吉の小田原征伐に備えて築いたお城で、現在でも土塁や堀の跡を見ることができます。

軽食屋  寒ざらし団子

これまでの道と異なり、山中城跡から箱根宿までの道は多少分かりづらく、さらに荒れた道になっています。 民家の軒先を歩いたかと思えば、石畳が見るも無惨に崩れたまま放置されている箇所もあります。 歩くにつれて民家は少なくなり、出会う人はいなくなり、森は深く道は暗くなり、不安がどんどん募っていきます。

民家の庭  荒れた道

薄暗い石畳を登り続けると突然開けた場所に出ます。この地点が箱根西坂の終点になり、これ以降は徐々に下り坂へと転じ、道も舗装道路になります。

休憩所

国道1号と合流すると一気に交通量が増え、ほどなく箱根峠の頂上に到着です。標高846m。随分と登ってきたものです。 箱根峠は国境も兼ねており、ここを過ぎると伊豆国(静岡県)から相模国(神奈川県)になります。 頂上付近にある道の駅からは芦ノ湖を一望することができます。長く険しい箱根峠を登ってきたあとに見る芦ノ湖は本当に最高の景色です。

県境  芦ノ湖

この日は芦ノ湖畔まで歩いて旅を終了。
箱根西坂は東坂に比べると比較的緩やかだとされていますが、それでも相当な体力を消耗して、足はくたくたになりました。 しかし、それと同時に東海道の旅の中でもとても思い出に残る1日になりました。


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