【東海道53次・江戸方面27日目】 :箱根町バス停〜箱根湯本駅(13.2km)

この日は芦ノ湖畔を出発して、温泉地として有名な箱根湯本までのコース。 途中、箱根関所から間の宿・畑宿までのコースは観光客向けに良く整備されており、数々の観光ガイドブックでもお勧めハイキングコースとして紹介されています。 いつもは一人旅なのですが、今回は両親を連れだっての家族旅行とすることにしました。

E32.箱根宿  (現在の神奈川県箱根町)


東海道53次箱根宿の浮世絵  (広重『東海道五拾三次之内 箱根』より)

箱根宿は芦ノ湖のほとりに作られた宿場町でしたが、現在ではリゾート地と化してしまって宿場町の雰囲気を思い起こさせるものはありません。 唯一、往時を偲ばせるものが復元された箱根関所です。 かつては「入り鉄砲に出女」を取り締まる厳しい関所として恐れられていたそうですが、現在では観光客で賑わっていました。

箱根関所  関所内

箱根関所を過ぎると長い杉並木となります。この杉並木は旅人に木陰を与えようとして江戸時代に植林されたもので、東海道で唯一のものらしいです。 歴史を感じる杉並木を抜けると大きな鳥居があり、鳥居の手前で右折すると箱根東坂の石畳が始まります。

杉林  鳥居

箱根の石畳の多くは江戸時代そのままに残っています。長い年月をかけて多くの人が歩いてきたため、石は磨り減って角が丸みを帯びています。 石畳には苔が生してつるつるしており、油断すると足が滑って転びそうです。一歩一歩慎重に石畳を踏みしめながら歩いていきます。

箱根道  石畳"

ハイキングコースの中間地点には甘酒茶屋があります。江戸時代、この辺りには甘酒を出す茶屋が多数あったそうですが、現在では1軒のみとなっています。 箱根旧街道のハイキング客だけでなく、ドライブの途中に立ち寄るお客も多いらしく、店内は賑わっていました。 また茶屋のすぐ隣には茅葺き屋根の箱根旧街道歴史資料館(右下の写真)もあります。

甘酒  資料館

甘酒茶屋で一休みした後、畑宿を目指して一気に坂を下っていきます。 この辺りまで来ると木々の切れ目からは遠くにおぼろげに小田原の街を眺めることもできます。 東海道を歩き始めてもう随分と月日が経ちましたが、やっと関東平野を目にした瞬間は、感慨一塩でした。

橋を渡る  石畳

石畳を下り続けることしばし、突如森が開けて民家が見えてきたら、間の宿・畑宿です。 畑宿は箱根宿と小田原宿の中間に当たり、間の宿として栄えたそうです。現在では箱根東坂ハイキングコースの発着点として利用されています。 今回のコースは下り坂だったのですが、石畳で滑らないように一歩一歩踏みしめながら歩いてきたために随分疲れてしまいました。 ちょうど畑宿にぼた餅を出すお店があったので、またまた一休みすることとしました。疲れ切った体に甘いあんこは本当に最高のご褒美です。

畑宿  ぼた餅

ハイキングコースは畑宿までなので、両親は宿泊先の箱根湯本までバスで行くことに。ここから先、僕はいつも通りの一人旅で東海道を箱根湯本に向けて歩き出します。
畑宿〜箱根湯本は芦ノ湖畔〜畑宿と同様に石畳の街道となっており、きれいに整備されているのですが、何故かしら観光ルートから外れてしまっているのでハイキング客もほとんどおらず、のんびりと街道歩きが楽しめます(左下の写真)。しばらく歩くと舗装道路となり、箱根湯本の町が見えてきます。この日の旅は、箱根湯本駅前の三枚橋まで歩いて終了です。三枚橋付近からは箱根湯本の町がよく見えます(右下の写真)。

石畳  箱根湯本

ホテルに着いたら、すでに父親がテレビを見ながらくつろいでいました。
つるつる滑る石畳に苦労しながらの箱根西坂でしたが、あちこちで美味しいものを食し、ホテルでもご馳走をいただき、名湯箱根の温泉につかり、大満足の1日となりました。

ホテル  夕食


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