【東海道53次・江戸方面19日目のつづき】 :岡部北口バス停〜静岡駅(15.2km)

宇津ノ谷峠を登り出します。どのくらい険しい峠なんだろうかと心配しつつ足を進めます。

宇津ノ谷峠入り口

宇津ノ谷峠は土の道です。名古屋から歩き出して、ごく短区間の土の道はあったものの、これほどの山道は初めてです。 熊や猪が出てこないだろうか。熊避け用の鈴でも持って来れば良かったと、多少後悔しつつ登ります。

登る  さらに登る

鬱蒼とした森の中を歩き続けること暫し、ようやく空から光が差してきました。そろそろ峠の頂上のようです。案外と小さな峠でした。

もう頂上

峠近くには展望台の様な広場があります。ちょうど地元のお婆さん達が日なたぼっこをしていました。 展望台には椅子もあったので、僕も峠越えで疲れた体を休めつつ、しばらくの間の雑談を楽しみました。

宇津ノ谷峠展望台

展望台の下には小さな集落が見えます。もしや丸子宿?と思いお婆さん達に聞いてみると、「違うよ〜、あれは宇津ノ谷の集落だよ。 丸子まではまだ1里はあるわ」と言われました。「昔からの集落だよ」と言うお婆さん達の言葉通り、静かで落ち着いた江戸時代の面影を残した集落でした。 豊臣秀吉も小田原征伐の際にここに立ち寄ったそうです。岡部宿と丸子宿の中間地点として休憩所の役割もあったのでしょうか。

宇津ノ谷集落  集落出口

宇津ノ谷の集落を抜けると国道1号に合流します。ここはもう静岡市になります。これから先は歩くごとにどんどん都会になっていきます。

国道1号


E22.丸子宿  (現在の静岡県静岡市駿河区丸子)


東海道53次丸子宿の浮世絵  (広重『東海道五拾三次之内 丸子』より)

広重『東海道五拾三次之内 丸子』には小さな山の前に立つ一軒のお店が描かれています。 このお店は名物「ととろ汁」を出す丁子屋で、現在でも営業中です。江戸時代の旅人もきっと食べたであろう料理をそのまま味わうことができます。 東海道を歩く人なら、やっぱりこの丁子屋でとろろ汁を食べないといけません。

丁子屋  とろろ汁

丸子宿を出たら、東海道はいったん国道1号に合流し、手越原交差点で再び脇道へと入ります。 脇道に入ったとたん、目には富士山が入ってきます。 この日は富士山の頭に雲がかかってしまっていましたが、それでも掛川城天守閣から富士山を見たときよりも一段と大きく見えるようになっていました。 このあたりは間の宿・手越宿だったそで、ちらほら松並木を見ることができます。

松並木

富士山を眺めながら歩き続けると、安倍川に至ります。この川を越えたら、すぐ府中宿です。

安倍川橋


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