【東海道53次・江戸方面11日目のつづき】 :二川駅〜新居町駅(16.2km)

E10.白須賀宿  (現在の静岡県湖西市白須賀)


東海道53次白須賀宿の浮世絵  (広重『東海道五拾三次之内 白須賀』より)

境川を超えて静岡県に突入です。
やっぱり県境を越える時は感慨一塩です。
ですが、静岡県は横に長い県なのです。これから先は当分の間、静岡県を歩くことになります。

道路標識

東海道は国道1号から脇道に入り、さらに脇道へと入っていきます。そのため、交通量はどんどん少なくなっていきます。 下の写真ではY字路を左に進むと白須賀宿になります。

左へ

白須賀宿の入口には観光案内マップが設置されていました。これを見て観光ポイントをチェックします。白須賀宿で一番の見所は潮見坂になります。

観光マップ

白須賀宿本陣は残っておらず、現在では記念碑のみが設置されています(左下の写真)。 しかし、桝型は現在でもしっかり残っています。この地域では桝型を「曲尺手(かんねて)」と呼ぶそうです(右下の写真)。


曲尺手(かんねて)
曲尺手は直角に曲げられた道のことで、軍事的な役割を持つほか、大名同士が道中かち合わないようにする役割も持っていました。 江戸時代、格式の違う大名が擦れ違うときは格式の低い大名が籠から降りて挨拶するしきたりでした。 しかし、主君を籠からおろすことは行列を指揮する供頭にとっては一番の失態です。 そこで、斥候を行列が見えない曲尺手の先に出して、行列がかち合いそうなら休憩を装い、最寄りのお寺に緊急避難しました。
(白須賀宿曲尺手の案内板より)


案内板  かんねて

白須賀宿の中心地を抜けると結構きつめの登り坂になります。 この登り坂を登ると、東海道屈指の名所である潮見坂なので、胸を高鳴らせながら力を振り絞って登ります。

宿場町並み

登り坂の頂上に来ると急に視界が開けます。目の前には太平洋が!!!。空は晴れ渡り、海が太陽の光を反射してキラキラまぶしく輝いています。 ここが東海道屈指の名所・潮見坂です。宮の渡しからしばらく陸地を歩いてきましたが、ひさびさに海を目にすることができました。
頂上には潮見坂公園が整備されており、そこにあったベンチで昼食をとりました。 公園のすぐ側には小中学校があり、そこの吹奏楽部が奏でる音楽をBGMに、 目の前のきれいな景色を眺めながら持参したおにぎりを頬張り、本当に満足した一時を過ごしました。

太平洋  記念撮影

潮見坂公園を出ると坂を一気に下ります。坂自体は短いのですが、二川から白須賀まで延々登り続けた高さから短距離で下るので、かなり急な下り坂になります。 途中には「おんやど白須賀」という建物があります。「おんやど」とあるので民宿かな?と思って通り過ぎようかと思ったのですが、よく見たら資料館・無料休憩所でした。 資料館の中に入ってみると、白須賀宿の成り立ちについてジオラマを用いて詳しく説明してありました。

休憩所  ジオラマ

広重『東海道五拾三次之内 白須賀』は潮見坂からの景色を描いたものです。 浮世絵が描かれてからもう数百年経っているので、浮世絵と同じ風景が残っていることはとても珍しいのですが、 ここ潮見坂からは現在でも浮世絵とほとんど同じ景色を見ることができます。

潮見坂

潮見坂を下ると進行方向を東に向け、長い直線道を歩きます。
このあたりは元町とよばれ、白須賀宿はもともとここにありました(左下の写真)。 しかし、元町は海に近い低地で、津波により宿場町が大破してしまったため、現在の高台に宿場町ごと移動したそうです。
浜名湖西側は物凄く風が強い地域だそうで、あちこちに風力発電の風車を見ることができます。

元町  風車

ここから新居宿まではほとんど一直線の道なので、地図を気にせず、のんびりと旅ができます。


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