宇治田楽まつり2007(宇治/中の島公園)

10月中旬の土曜日に宇治田楽まつりが宇治/中の島公園で18:00〜20:00まで行われます。(宇治市:10月の行事)
平安時代に宇治の白川に、芸事を生業とした集団がありました。
宇治の祭事を始め、京都・奈良で祭礼のたびに田楽おどりを踊られていたそうです。
京の都では、狂言や能が盛んになり、田楽おどりは、だんだんと消えていきました。
消えた、田楽おどりを復活させ、市民と共に新たに創作した田楽おどりを広めるために宇治田楽まつりは行われています。
宇治田楽まつりは、1998年に始まりました。最初の頃は試行錯誤を繰り返し、小規模での活動でしたが、今や大きな規模に。
華やかな衣装に身を纏い、ビンザサラ・太鼓・笛・鈴などを奏しながら、躍るのは圧巻です。


語り ここは、平安京の郊外、ちはやぶる宇治川の中洲。今年も宇治の里にまつりの季節がやってまいりました。
さても楽しみな…期待に胸をふくらませるその時、彼方から太鼓の音が響きます…
入場 紅葉に染まるまほろばの さやけき里のたのしさよ…
手に手に楽器を囃しながら、田楽衆は市内を練り歩き、夕闇せまるころ、此所にやってきます。
精霊降臨 川面を一艘の舟がすべり、月の精霊がこの島に降臨します。

特設ステージで、物語的に宇治田楽まつりは始まります。
火入れの儀 夕闇に篝の火がともされ、いよいよまつりの始まりです。


入祭唱 集い来た田楽衆は、大地と空、そして宇治の人々に、まつりの始まりを告げて歌います。


訪い
夕闇に響く笛の音は、宇治川と月とに呼びかけます。川面を一艘の舟がすべり、月の精霊がこの島に君臨します。
精霊の放つ月の雫が地に落ちると、そこから、次々に無垢な子うさぎたちが生まれるのです。
精霊たちが手にしているのは、宇治ゆかりの木々です。



童舞〜惣踊り 序〜 月の使者、子うさぎたちの舞です。


龍舞
子うさぎたちの舞は、宇治川に棲む水神を呼び醒ましました。
凛とした所作の舞は、やがて飛竜をおもわせるうねりとなり、龍神は天に昇って雷鳴を轟かせ、慈雨を降らせ…。


獅子舞
「ぎおんさん」で知られる京都八坂神社の花傘巡行で先頭を務める祇園獅子舞が特別参加、
無病息災や賢くなることを願って獅子に頭を噛んでもらうのが慣わしです。
茂山千之丞さんの振り付けによる雌雄一対息のあった舞が田楽に華をを添えます。


言祝 歌詠みたちが、宇治の自然を讃え、田楽の面白さに喝采を送ります。
惣躍り 破 人々は、大地の恵み、稲の初穂を手に躍ります。喜びの躍りに心が浮き立ちます。


宇治茶礼賛
宇治に古くから伝わる茶摘歌。その美しい旋律と歌詞を再構築しました。
新たに創作しました茶摘おどりを、宇治田楽の楽器・茶ちゃらの音色とともにお楽しみください。


ここで一息。照明が消され、途中に語りが入り、飽きさせない演出も。


田楽躍
振り鈴、ビンザサラ、腰鼓を打ち鳴らしながら、隊形を様々に変化させて躍ります。楽器三種、総勢十二名の躍り手で演じます。
曲に合わせて歌われるのは、応神天皇が木幡のヤカワエヒメに贈った求愛の歌です。


散楽
宇治の他にかつてあった古い田楽を彷彿とさせる大陸渡米の散楽が、里のまつりに華を添えます。



惣躍り 急
太鼓のリズムが活き活きと響き渡ります。まつりに心を解き放った人々の躍りは最高潮に達し、生命の歓喜を謳歌するのです。


宇治茶飴を見物人さんに投げ入れます。最初は来賓者。後は、踊り手のみなさんです。


踊り手のみなさんがステージで名残惜しくしています。
終演〜大団円
今宵、まつりに勧請された精霊たちは、川風の彼方に帰ってゆきます。そろそろ私たち田楽衆もおいとまする刻限となりました。
それでは皆様、おなごりはつきませぬけど、ごきげんよう。


「宇治田楽まつり2007」の様子です。

〜中ノ島公園の行き方〜
京阪・JR「宇治駅」下車、徒歩15分。


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