ゲーター祭(神島)

1月1日、早朝に神島でゲーター祭が行われます。
(三重県鳥羽市:1月の歳時記)
ゲーター祭は、神島にある八代神社の祭事です。
ゲーター祭を検索すれば、必ずと言っていいほど、このくだりが書かれています。なのでこちらも載せておきます。
「天に二つの日輪なく、地に二皇あるときは世に災いを招く。若し日輪二つある時は、神に誓って偽りの日輪は是の如く突き落とす」
諸悪を払い、大漁祈願と無事平穏な年の願いを込めた祭です。
神島では1月、行事が目白押しで6日の六日祭(松明)まで漁はお休みとなります。


12月31日より白い輪(アワ)を作る作業が漁業会館2階で19:00頃に行われます。
最初に神事があり、祓いと御神酒です。 御神酒は全員がコップ1杯、なみなみと注がれた酒を飲みます。
見学される方も、なみなみと注がれた酒を飲まなければ見学できません。


昨年の白いアワは八代神社に置かれています。


アワはグミの枝から作られます。円になるように配置します。部分的にヒモで結びつけます。
平均的な太さにして添え木形式で増やしていきます。時折、ちゃんと結べているか、緩みはないかを確かめます。
作業場では、アワの他にサバ(御神木)も作ります。時折、かけ声も。ヨイサー、ヨイサー、ヨイヨイヨイ。


アワが完成するまで3時間かかるそうなので、一旦、宿に。20:45頃再び作業場へ。
アワが円になり麻のヒモでくくられていました。
グミの枝で作られたアワ、白い紙が何枚も巻かれ、その上に麻が巻き付けられます。


21:45頃にようやく完成しました。サバも完成し中央に置かれます。
サバは、モチの木で作られ12角にして365日の目盛りを刻みます。これが御神体となり、白い紙に巻かれます。
アワが完成すると作業も終わり、早朝まで置かれます。集合は5:00との事。


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元旦になるとゲーターの関係者さんは東浜で海水を浴び身を清めます。
島民のみなさんは初詣で八代神社の横の薬師堂に行きお参りを。
元旦の日に薬師堂が御開帳され、そこにお参りした人がおねりを投げ入れます。
薬師堂では般若心経が唱えられます。
元旦になると家々では豆まきを玄関前でおこないます。
元旦に共同水場で若水汲みがあり、この水で作ったぜんざいを家々で食べます。
祭事の進行としては、2:30頃、祭事に参加する若者がベーロンノー、ベーロンノーと言いながら島を3周する。
※完全な1周ではなく、家々がある端から端までです。この若者に出会うと病み付くと恐れられている。
4:00頃、主だった人の家に行き、あなたベーロンノーにいらっしゃいと言う。
各家の人はしゃべってはいけない。
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ここまでが夜中の祭事らしいですが、
宮持ち制度が廃止されたので、これら夜中の祭事が行われているのか分かりません。

5:00頃、ゲーター祭に参加する若者が漁業会館に集まります。
時を同じくして長い女竹の先に紙矛を付けたのを持って島民が東浜に集まります。
長い女竹を持ってアワを高く上げる事が出来るのは男性のみです。
6:00頃に漁業会館を出て白いアワを回しながらもみあいながら八代神社に移動します。
八代神社の鳥居前で若者がアワを回しもみあいます。神主が来て神事を行います。


ここから神職さんが先頭で東浜に向かいます。
東浜では御幣をつけた長い竹を持った男性が左右に分かれ待機しています。
白いアワがやってきました。ここで輪をまわしながら上にあげます。


東浜に長い竹を持った人が待機、ここにアワを持って走っていきアワを上に差し上げます。
差し上げられたアワをいくつもの長い竹で上に上に、高く上げます。
アワを空高く突き上げ、アワが高く上がるほど豊漁になると言われてます。


そして長い竹を輪からはずし地面にアワをたたき落とします。アワはこの後、神前に運ばれます。
続いてサバ(御神体)を若者の中に投げ入れます。
このサバを取って神前に持って行くと、その年は幸運になると言われていて争奪戦が繰り広げられます。
このサバは誰でも奪い取る、参加が出来ます。
奪い取ると八代神社まで行き左回りに2周まわってから神前に打ち付けます。


この後、本来なら8:00頃からヒナタノ祭があったのですが、
今年度からゲータ祭は、宮持ち制度がなくなった影響で、ヒナタノ祭がなくなりました。
ヒナタノ祭とは、宮持ちが神主と役員に御神酒を振る舞いモローモを配ります。
これと平行して、前の浜でモローモがばらまかれるのですが、これもなくなりました。
モローモとは、蜜柑の上にコンブが乗せられています。

2017年に行われた「ゲーター祭」の様子です。

〜神島の行き方〜
鳥羽港より神島行き観光船、20分程度。
ゲーター祭は元旦の早朝に行われるので鳥羽からの船はなく前日に神島に滞在しなければ見られません。


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