鬼はしり(長寿寺)

1月第2日曜日に長寿寺で鬼はしりが13:30頃に行われます。(滋賀県湖南市:1月の歳時記)
鬼はしりは修正会の中の行事で、1200年〜1300年前に始まって、年々と続けられています。
人には、3つの悪い癖(どん欲。ねたみ。とんじん。)があって、これが基本となって人間の悪い事が108あると言われています。
1年の間に、悪い事をしてきた事を反省して、今年度は新しい心となって新年を迎えるのを目的として法要が始まりました。
鬼ばしりが書かれている巻物があり、何代も書き直されていて、最後は江戸時代に書かれた巻物が残っているようです。
巻物とおりにやれば、やる人は1週間、水行をして滝に打たれて精進潔斎をして望んでいたとされる。
礼拝は住職さんの時代は行われていて、21篇していたそうです。ご当地礼と言う法要です。
以前のような手法では出来ないので今は簡略されています。


密教の寺院で多くやっていましたが、だんだん途絶えていきました。
長寿寺以外では、湖東三山の寺院と東寺ぐらいなもの。以前は西寺もやっていたらしいです。
時間になると、堂内の扉が閉められ法要が始められます。祭壇前には、鬼役の子どもが座っています。
途中、御札が付いた棒を横から入れ、悪霊退散と家内安全を願います。
  

祭壇前に鬼役以外のお子さんも御札が付いた棒を持ち整列。住職の後に続いて読経を繰り返します。
読経が終わると祭壇のまわりを周回し、祭壇前で読経を。これを3度、繰り返します。
 

続いて法要の途中に、雷声(らいじょう)と唱えられます。すると鉦や太鼓が一斉に叩かれ、ほら貝が吹き鳴らされます。
このにぎやかな時に、鬼が内陣を走ります。赤鬼は右手に太刀、左手に松明を持ちます。青鬼は両手で槍を持ちます。
  

雷声が終わると先ほどと同じく祭壇前で鬼役と、お子さんが御札が付いた棒を持ち整列。
住職の後に続いて読経を繰り返します。
読経が終わると祭壇のまわりを周回し、祭壇前で読経を。これを3度、繰り返します。
 

鬼役の子どもが祭壇前に行き最後の法要が。雷声をもう一度唱えて終わります。
最後は先代の住職さんのお話が。
住職さんが話されている横の柱には撮影禁止の張り紙が。
普段、堂内は撮影禁止らしいのですが、この日だけ、撮影ができるのです。
  

祭事が終われば牛玉の御札をいただきます。甘酒の接待もありました。
功徳をを持って帰って、御札を玄関先の内側から貼っていただくと邪悪な事は入ってこないと言われていました。


法要が始められる前に堂内に入らなければ、扉が閉められますので。

2013年に行われた「鬼はしり」の様子です。

〜長寿寺の行き方〜
湖南市コミュニティバス「長寿寺前」下車、徒歩1分。

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