一夜官女(野里住吉神社)

2月20日に野里住吉神社で一夜官女が14:00から行われます。(大阪府大阪市:2月の歳時記)
一夜官女とは、遙か昔に行われていた生贄の儀式です。
野里住吉神社の石碑には以下の内容が載せられています。(一部だけ記載)
中津川に面した昔の野里は、打ち続く風水害と悪疫の流行によって、
悲惨な明け暮れで近隣の村人たちは、野里のことを泣き村とも呼んでいた。
この村を救う為には、毎年、定まった日に一人の子女を神に捧げよとの記宣があり、
村を救う一念から村人の総意でこれを慣行していた。

人身御供の子女は毎年一月二十日の丑三つ時に、唐櫃に入れられて神社に運ばれ放置された。
丁度、七年目の行事を準備している時、一人の武士が立倚り、村人からことの詳細を聞き、
神は人を救うもので人間を犠牲にすることは神の思召しではないと、乙女の身代わりに唐櫃に自ら入って神社に運ばれた。

翌朝、そこには武士の姿はなく、大きな狒々が深手を負い絶命していた。
この武士こそ当時、武者修行中の岩見重太郎であると伝えられている。村では、この後、安泰の日々を送るようになった。
これを後世に永く伝へるため、同じ形式で同じ一月二十日に村の災厄除けの祭をし、
他に例を見ない奇祭が行われ今日に至ったものである。明治四十年より二月二十日に改められた。



野里住吉神社から官女を迎える為の行列が出て行き当矢に行きます。※当屋ではありません。
野里地区は3地区に別れており、毎年、行列のコースが違います。
  

迎えの行列が当矢に到着すると、当矢で官女と親との最後の別れの儀式が行われます。※儀式は一般には見られないようです。
行列が出発する前に、ゴボウ一切れが見物人に振る舞われます。
ゴボウは匂いが強く魔除けになるとの事です。官女達も当矢で、ゴボウを食べています。
官女達は神社に向かう時に、それぞれが桶を一緒に持って行きます。
桶の中には神饌【鯉・鮒・鯰・餅・酒・小豆・干し柿・豆腐・大根・菜種菜】が入れられています。
  

当矢を出発した行列は、今年の地区を大きくまわり神社に戻ります。桶の周囲には御花が。中央に龍の首が。これは紅白の御弊です。
 

神社に到着すると官女が祭壇前に上がります。
順番が決められていて、右から1番目で4名並びます。5番目以降は、祭壇下の左側に。
  

神事(生贄の儀式)が行われ、途中で巫女舞があります。


神事が終われば、桶の中央にあった龍の首を官女が持ち帰ります。
参列者さん官女、親御さんは社務所に行き直会です。直会では、それぞれの桶に入れられた神饌を鍋に入れ食すのです。
言わば闇鍋みたいな、何が入っているか分からない感じ…

2011年に行われた「一夜官女」の様子です。

〜野里住吉神社の行き方〜
JR」「塚本駅」下車、徒歩10分。


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