暴れ亥の子(高田集荷所)

12月第1日曜日に高田の集荷所で暴れ亥の子が14:00より行われます。(奈良県桜井市:12月の歳時記)
亥の子は、収穫に感謝をする農耕の儀式で田の神に感謝します。その他に子供が主役の祭事として子供の成長を祈願します。
高田の亥の子は、暴れ亥の子と名がつく事で知られ荒っぽいのが特徴です。
前日から赤飯作りの準備が始められます。当日、亥の子が始まるまでに赤飯を作り上げます。
亥の子は、2軒づつの1年交代の輪番で行われています。
大当家になるのは年長者がいる家と定められています。その他に昨年と来年の当家が手伝います。


集荷所の前には、四方を青竹で組んだ「お仮屋」があります。
20種類以上の木で作られた道具が100点近くぶらさげられ、道具に紙に包まれた、おひねり(お金)が一緒に結びつけられています。
お仮屋の上には山口神社の分霊を祀ったお屋形を乗せます。
そして供え物に果物や三角形の赤飯も乗せます。神前に供える、酒・米・塩・榊なども乗せます。
お仮屋暴れに参加が出来るのは、小学6年までの男子。5名が参加。お仮屋の上のお供え物の前で全員がお祈りをします。
  

お供え物がおろされると当家の合図で争奪戦が繰り広げられます。お仮屋に結びつけられたものが全部なくなると、お仮屋を壊します。
  

お仮屋暴れが終わると赤飯のおにぎりが見学人に配られます。
15:00より膳暴れが行われます。膳を5人分用意します。膳には、かぶら・里いも・豆・ひじき・はったい粉・そしてお椀が。
子供がそれぞれに座り最初に大小の三角形の赤飯を3つの箸で組み立てます。空の椀に豆腐のみそ汁が入れられていきます。
  

みそ汁が入れ終えると当家の合図で膳暴れが始まります。
子ども達は膳を蹴飛ばしたり膳やお椀を踏みつけたり三角形の赤飯を投げたりと大暴れ。
シート以外の中央付近には膳や小皿が砕け散っています。シートの上はみそ汁のニオイが充満しています。
 

18:00より火消し暴れが行われます。
棚の上に置かれたお屋形の前にロウソクがつけられます。室内の灯りが消されると、ロウソクに藁を投げて消します。
これを何度も何度も繰り返していきます。室内の灯りが消されると、このような感じになります。


ロウソクの火が消えると、子ども達から火ともせ・火ともせと合唱。そして火がつけられると、また消しと繰り返します。
火つけ役の人は横にスタンバイ。
その他に照明係もおられ火がつくと照明が消され、ロウソクの火が消されると照明がつきます。
これを、子ども達があきるまで続けられるそうですが現在は1時間ほど。
  

暴れ亥の子が終わると最後に当家送りが行われます。
闇夜の中、無言で当家がお屋形を山口神社に持って行き神体と御幣を入れ替え来年の当家に渡して終わります。
山口神社は本殿も社もない神社で石塔が2つあり真ん中に小石が…


2010年に行われた「暴れ亥の子」の様子です。

〜高田集荷所の行き方〜
JR・近鉄「桜井駅」下車、徒歩20分。

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