蓮華会・蛙飛び(金峯山寺)

7月7日に蓮華会(15:30)蛙飛び(16:00)が金峯山寺で行われます。(奈良県吉野郡:7月の歳時記)

蓮華会とは、役行者が産湯をつかったと伝えられている奥田の捨篠池の蓮を取り、
吉野の金峯山寺に持って行き、蔵王権現に供えます。

蛙飛びとは、吉野の故事にちなんでおこなわれる行事です。
延久年間の頃、男が金峯山に登り、蔵王権現や修験者に暴言を言いました。
すると大鷲が飛んできて男を断崖絶壁の上に置き去りにされました。
断崖絶壁から降りる事が出来ず、男は後悔をしているので金峯山の高僧が法力で男を蛙に変え、
蛙は断崖絶壁から下に降りる事が出来、高僧が蔵王堂に連れて帰りました。
蔵王権現の前で修法をして人間に戻されたと言う話です。


奥田で蓮を採取した山伏さん一行が吉野の金峯山寺に向かいます。
同時刻に、蛙太鼓台が吉野の竹林院前を13:00に出発します。
竹林院前からの行列には、蛙太鼓台の他、鳳輦や子供の輿(子蛙)も加わります。
竹林院前から金峯山寺をすぎ、カエルくんも手を振り愛嬌いっぱい。
鳳輦が後から来て、蛙太鼓台を抜き、先にロープウエイ吉野山駅に向かいます。
 

蛙太鼓台と鳳輦は、奥田から蓮を運ぶために来られる山伏さん一行とロープウエイ吉野山駅で合流します。
合流した後、休憩後14:30(予定では15:00)に行列は金峯山寺の蔵王堂まで向かいます。
こちらの蛙太鼓台の掛け声は、えーらいやっちゃ。えーらいやっちゃ。
蛙太鼓台には甚句があり、おはら節♪が歌われています。
花は霧島 煙草は国分 燃えてあがるは オハラナー 桜島 ハッ ヨイヨイヨイヤサット
※何故、おはら節なのかは分かりませんが…
 

蛙太鼓台の見せ場の一つ、金峯山寺の急な石段の駆け上がりです。駆け上がると、もう1箇所石段があります。
上の境内で前後に太鼓台は練ります。
  

金峯山寺の蔵王堂は34Mの高さがあり幅が36M。木造建築では東大寺の大仏殿に続く大きさらしいです。
その蔵王堂で蓮華会・蛙飛びが15:15頃に始まりました。すでに蔵王堂は人でいっぱい。
蛙太鼓台から蛙が騎馬戦の上に乗り堂内に入ります。その後に、蓮華講の一行さん。山伏さんが蔵王堂に整列。
 

この後に、入場される、各地域の蓮華講さん。奥田の捨篠池から採取した蓮花が…そして鳳輦が堂内に。
 

金峯山寺の僧さんに山伏さんが堂内に入ると、カエルが堂内から出てきて、所定の位置(台座)につきます。
  

参列者が座席に座ると蓮華会の法要が始まります。
鉦が鳴らされるとカエルが跳ねるように動きます。最初は前方に、そして所定の位置に戻ります。
  

今度は右の高僧の前に。所定の位置に戻ると、左の高僧の前に。所定の位置にカエルは戻ります。
  

そして、再び前方の高僧の前に向かい台座に座ります。
 

蔵王権現の前で、ようやく人間の姿に…最後に、お礼をして堂内に…
  

蛙飛びは、物語の最後の場面を再現しているのです。
最後に、左右の高僧さんがお辞儀をして蛙飛び行事は終了します。この後、蔵王堂前でお札が配られます。
奥田からの蓮花は金峯山寺蔵王堂に供えられ、翌日の早朝に大峯山寺本堂に供えられます。

続いて境内で、山伏さんによる採灯大護摩供が16:30頃(予定では17:00)行われました。
弓、手刀、短剣で祭文、松明の順でありました。一部です。
 


2010年に行われた「蓮華会・蛙飛び」の様子です。

〜金峯山寺の行き方〜
吉野ロ−プウェイ「山上駅」下車、徒歩10分。

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