今里の蛇巻き(杵築神社)

6月第1日曜日に杵築神社で今里の蛇巻きが行われます。(奈良県田原本町:6月の歳時記)
今里の蛇巻きは、五穀豊穣と農耕儀礼、成人の仲間入りを体験するものである。また雨乞いの意味もあるそうです。


祭事を行うのは当屋・本当屋・向い当屋で行います。今里地域の家々が順番に廻り当屋になっていきます。
本当屋は祭事の準備や食事など全般を取り仕切ります。
蛇巻きは、麦わらで作られています。中学生以上の男子が麦わらを束ねて18Mの蛇を作ります。
  

参加する男子が拝殿で直会が行われます。直会の途中に蛇の頭に御神酒を注ぎ、清めます。
 

その後、わかめの味噌汁が配られます。これは一般の人もいただけます。
お椀に入った味噌汁ではなく、わらに結びつけられたワカメの味噌汁です。
 

15:45頃に蛇の支えがはずされると、地域の家々を1軒づつ回っていきます。蛇巻きの始まりです。
蛇巻きに参加するのは、当屋と10人衆さんと子供会です。
蛇の頭は、13〜15歳が担ぐのですが、今ではもう少し年齢の幅があるようです。
それぞれの家々の玄関に入り「おめでとう」と言います。
  

途中で広い小路があれば、蛇が人を巻き込んでいきます。
蛇に巻かれると、その年は無病息災になると言われています。
今は危険な為、担いでいるメンバーに限られていますが、以前は、誰かれなく女子以外は巻き込んでいたらしいです。
ただ、ケガとか危険な為、誰かれなくはなくなったそうです。
今では、何処何処で、蛇の巻きつきがあるのが決められています。
本来は当屋さんが決めていたそうですが…蛇が円を巻くような行動を取った場合は…
  

杵築神社に戻って来ると蛇は神社の南側にある榎の上に、頭を上にして昇り龍のように巻きつけられます。
木は高いので、はしご車みたいな重機が使われます。
蛇がくくりつけられると祠の前で、蛇に参加された全員が村の平和と繁栄を祈ります。
祠は、2つあり、右側が以前のです。左側が現在です。左側の祠には、農器具のミニチュアが置かれています。
  

鍵の蛇巻きが終わってから今里の蛇巻きが始まりますので2つの蛇巻きが見られます。

2011年に行われた「今里の蛇巻き」の様子です。

〜杵築神社の行き方〜
近鉄「石見駅」下車、徒歩10分。

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