蛇綱引き汁掛け祭り(野口神社)

5月5日に野口神社で蛇綱引き汁掛け祭りが12:00頃に行われます。(奈良県御所市:5月の歳時記)
蛇綱の始まりは、この土地に住みついた長者さん。邪気を払い、豊作や雨乞いを願ったと言われています。
ジャ体はもちワラで作り、長さは14M。祭日に各戸を引き回し野口神社の木に巻いて奉納したそうです。これが今日の蛇綱になっています。
引き汁掛け祭りは、役行者が修行の為にスジカイ堂道を通って葛城山に登ってました。
この途中の道で一人の美女が行者に恋をしました。
行者は修行のさまたげになる事から怒り、独鈷杵で追い払ったところ、美女は大蛇になり、村の森の穴に隠れました。
ある日、村人が田植えをしに向かったところ、偶然に大蛇に遭遇し、慌てて持っていた味噌汁をかけ難を逃れました。
その後、井戸に入った大蛇を見届け村人が大石で塞ぎ供養しました…


蛇綱の行列が出発する前に神事が11:00に行われ、蛇綱にワカメの味噌汁を厄除けとして榊で2・3回ふりりかけます。
神事が終わると食事と休憩です。神社内では、食事の接待が当屋さんによって行われます。
一般に来られている人も食べても良いとのことです。逆に、食べない事は失礼になるそうです。
この日、おにぎりが600個、用意されたとの事。と言う事で…ありがたく食事になりました。
  

地区内には160軒ほどあり、当屋は14軒。2つの当屋(とや)が祭事にあたり、7年に1度、順番が来るそうです。
祭事には100〜200万ほど、かかるそうです。これは、すべて2つの当屋もちだそうです。

野口神社の祭壇の横には大量の餅も…これは祭事の終了後の餅まき用です。
祭壇前には龍・蛇の御神体が…南向きで置かれています。
 

神社内に置かれた蛇綱がいよいよ出発します。笛や太鼓に先導されて神社を出て行きます。
出発する時に花火が打ち上げられます。祝砲の意味です。
蛇の頭は南と東向きと決められていて、進行順で北や西に移動する場合、尻尾を前にして入ります。
狭い道や田園地帯など、担いだり引きずったりと…
  

先行されているのは太鼓やボンボンを持った子ども達。蛇綱の前方を移動。祝儀をいただきます。
 

祝儀をいただいた家の前で蛇綱を上下します。
  

蛇綱が野口神社に戻ると、戻りの花火が。
子ども達は、祭事に着ていたハッピの番号と名前を言って賞品と交換。
蛇塚の上に蛇綱が置かれ、本殿で神事が行われます。
 

神事が終わると来年の当屋への引き継ぎ式が行われます。2011年は東の端でした。2012年は北の端です。
最初は、地区内の大きな会社などを回るため、ご神体を持って車で移動。
車が戻って来ると、神職さんを先頭に御神体を持って行列が出発します。
次の年の当屋に着くと、太鼓が当屋の家の中で暴れます。その後に神事が…
  

神事が終わると直会が行われ、そして祝い唄を全員で。御神体は、次の祭事まで引き継がれます。
神社に戻って来ると最後は、餅まきが…
 

以前は、蛇綱引き汁掛け祭りと言われるだけあって、ワカメの味噌汁を回りにかけながら練り歩いていました。
現在は、この奇祭ぶりはなくなっています。


2011年に行われた「蛇綱引き汁掛け祭り」の様子です。

〜野口神社の行き方〜
JR「御所駅」近鉄「近鉄御所駅」下車、徒歩10分。

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