田山花踊り(諏訪神社)

11月3日に、諏訪神社で、田山花踊りが行われます。(南山城村:11月の行事)
田山花踊りは、秋の実り、五穀豊穣を祈願して行われるものです。
秋の実り、五穀豊穣には、雨が必要で、花踊りは、雨乞いの儀式の為に踊られたそうです。


花踊りは、雨乞いの最後の儀式(方法)と言われています。
昔は下記の記述が順番に行われ、雨が降れば、その時点の順番までで終わったそうです。
こもりの願 願をかけ神社のお堂にこもります
青物願 各戸、青物を一種類づつ神社に供える
供の願 各戸、米を持ち寄り蒸し米にして供える
百灯明 灯明を100か108供える
千灯明 灯明を1000供える
大灯籠 大灯籠に火を灯し供える
きりこ灯籠 各組、きりこ灯籠を作り、火を灯し供える
山灯籠 各組、藁の人形を乗せた灯籠を作り供える
総いさめ 宴会を開き、伊勢音頭や自慢の芸を見せあう
10
ふりかけ踊り 3日間踊り、着飾らないで花踊りを踊る
11
かんこ踊り 胸にかんこをつけ、花踊りを奉納する
12
笹踊り 花踊り姿で、花の代りに笹をつけて踊る
13
花踊り 期限を設けずに踊る

田山花踊りは、愛宕踊/9節。庭の踊/5節。御殿踊/6節。じんやく踊/18節。鎌倉踊/5節。綾の踊/7節。
屋敷踊/5節。手きき踊/5節。姫子踊/8節。拾九踊/7節。八ツ橋踊/9節。御庭踊/7節。あります。
昔は、全部を踊っていたようです。これらを踊るには、1日かかっていたそうです。
現在は、愛宕踊/9節。庭の踊/5節。だけです。


田山花踊りの神事は諏訪神社で9:00に行われます。行列や踊りの方は、旧田山小の前から諏訪神社まで行われます。
旧田山小の体育館には、花踊りの衣装などが置かれ、1時間前から徐々に、着替えなどの準備が行われています。


旧田山小の校庭では、道化(天狗)が、子供達に菓子を配っています。
衣装などの着替えが終われば13:00より旧田山小の校庭で子供達の入端太鼓が行われます。


入端太鼓が終わると、いよいよ田山花踊りの愛宕踊(前3節)が踊られます。


愛宕踊3節が終われば、行列がスタートします。旧田山小学校前〜諏訪神社までの区間、行われます。


行列は、警護の武士2名。払い棒。長谷川流棒術。道化(天狗/ヒョットコ)入端太鼓を叩きながら進み、山伏さん4名。
ササラは幼児が担当。唄付けとは、金箔のマスクと管笠です。中踊りで、裃の神夫知(口上役)です。※パンフ順です。
払い棒
長谷川流棒術
ササラ
入端太鼓
山伏
道化(ヒョットコ)
道化(天狗)
唄付け
中踊り

道で行列を撮るか、諏訪神社の上で石段を上がってくる行列や祓いを撮るかの選択で、石段の上に決めました。
諏訪神社の石段は急で、45度以上の斜度がありました。その石段を、一気に登ってきます。


石段に上がると、宮司さんが待たれていて、次々と、宮司さんの祓いを受けます。


全員が揃うと、諏訪神社の境内で、愛宕踊(後3節)が踊られます。


愛宕踊
これの館は
めでたい館 めでたい館
鶴は御門に巣をかける
面白や あの多け人
愛宕詣りて
お袖を引かれ お袖を引かれ
これも愛宕のごりしょかい
面白や あの多け人
氏社の御庭で
わしが扇拾た わしが扇拾た
扇めでたや 末繁昌
面白や あの多け人
鶴は御門に
巣をかけるなら 巣をかけるなら
亀は御庭で舞を舞う
面白や あの多け人
これの裏屋に
みよがふきと みよがふきと
みよがめでたい ふき繁昌
面白や あの多け人
めでためでたは
三つ重なりて 三つ重なりて
鶴は御門に 巣をかける
面白や あの多け人
これの裏屋の
乾のすまに 乾のすまに
黄金花咲く銭がなる
面白や あの多け人
なれど山柿
ならぬど小柿 ならぬど小柿
花のさかりに面白い
面白や あの多け人
祝いめでたの
若松さまは 若松さまは
枝も栄いる 葉も茂る
面白や あの多け人

愛宕踊が終わると、踊り手さんは、しばらく休憩します。
その時に、会長さんの挨拶や貴賓席さんの紹介、祝電などがあります。

踊り手さんは、女装の長羽織で、
背中にはシナイと呼ばれる2Mほどの棒状に3段の房(三色)があり、一番上には御弊と造花が飾られています。



休憩後に、大太鼓の上に立った裃姿の神夫知の少年が軍配を持って、雨乞いの口上を告げます。


雨乞いの口上を告げ終えると、庭の踊りが行われます。


庭の踊
東表の泉水見れば 梅に桜に咲き乱れ
梢に鶯さいずれば
春の景色と見ゆるなり 〈サ〉見ゆるなり
庭の踊を踊ろよ 〈サ〉踊ろよ
南表の泉水見れば 葵にききょうに 花しょうぶ
小池におしどり はないたら
夏の景色と見ゆるなり 〈サ〉見ゆるなり
庭の踊を踊ろよ 〈サ〉踊ろよ
西の表の泉水見れば 野菊 白菊 河原菊
かいでは紅葉と輝けば
秋の景色と見ゆるなり 〈サ〉見ゆるなり
庭の踊を踊ろよ 〈サ〉踊ろよ
北の表の泉水見れば 松に竹に雪降りて
竹はたわむ 空晴れて
冬の景色と見ゆるなり 〈サ〉見ゆるなり
庭の踊を踊ろよ 〈サ〉踊ろよ
庭の踊に打ちほれて 帰る道を忘れたよ 〈サ〉忘れたよ 庭の踊はこれまで 〈サ〉これまで

田山花踊りは、このような場所で踊られています。全体を撮ってみました。花踊りが終わると、最後に餅撒きが行われます。


2008年に行われた「田山花踊り」の様子です。

〜旧田山小・諏訪神社の行き方〜
JR「月ヶ瀬口駅」下車、徒歩60分。※送迎バスが出される年度もあります。

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