夏の学生狂言の会(北文化会館)

8月下旬の日曜日に北文化会館で夏の学生狂言の会が13:00より行われました。
KITABUN伝統芸能鑑賞会では、毎年、いろいろな芸能を紹介しています。
本職さんがやるわけでなく大学生が主体の行事です。学生狂言の会を行っているのは、京都大学・同志社大学です。
夏の暑い時期は、冷房が入ったホールは最適。そして、無料で見られる。12:30開場。13:00開演です。

「昆布売」こぶうり
ある大名がお供の者を連れずに、自分で太刀を持って出掛けます。
途中の街道で休んでいると、若狭の国、小浜の昆布を売る商人が歩いてきます。
それを見た大名は、その商人を脅して太刀を持たせます。
ところが、油断したスキに商人に向けられ絶対絶命…
「附子」ぶす
主人は猛毒(ぶす)が入っているという桶を置いて、
太郎冠者と次郎冠者に留守番をさせます。
危ないから開けてはならぬと言われると中身が気になるのが人の性。
太郎冠者と次郎冠者がふたを開けてみると、そこにはおいしそうな水あめが入っていました。
主人は独り占めしたさに毒だと嘘をついていたのです。
太郎冠者と次郎冠者は水あめを全部食べてしまいます。
さらに言い訳のためだと言い、主人が大切にしていた掛け軸や茶碗を壊してしまいます。
さて、主人が帰ると、太郎冠者と次郎冠者は大泣きし始めます…
「口真似」くちまね
とある主人が、頂いた銘酒を一人で飲むのもつまらないと思い、
酒の上が面白い人を呼んでくるように太郎冠者に言いつけます。
困った太郎冠者はかねてからの知人を連れて戻りますが、
その人は大変な酒乱でした。
主人は自分の言うとおりに太郎冠者を振舞わせ、客を追い返そうとしますが、
勘違いした太郎冠者は主人の一挙一動を真似し始めます。
怒る主人、真似をやめない太郎冠者、困惑する客…

招待仕舞「竹生島・吉野天人・田村クセ・紅葉狩中入前・猩々」。一部です。


招待狂言で和泉流狂言です。東京大学・お茶の水女子大学合同で。
「樋の酒」ひのさけ
主人は外出をすることになったので、太郎冠者に米蔵を、次郎冠者に酒蔵を、
それぞれ番をするように言いつける。
しばらくして、次郎冠者は酒蔵の酒を飲み始めるが、
米蔵を出ることができない太郎冠者はとてもうらやましがる…

招待仕舞「国栖キリ・清経キリ・安宅」。一部です。


「柿山伏」かきやまぶし
出羽羽黒山の山伏が修行を終え、国元へ帰る途中、お腹が空いてどうしようもなくなるり、
通りすがった柿の木から柿をとって食べ始めます。
すると、柿の木の持ち主である畑主がタイミング良く見回りに来たため、見つかってしまいます。
すかさず梢の陰に隠れる山伏ですがバレバレ…
「因幡堂」いなばどう
大酒飲みの妻に愛想を尽かした夫は、妻が実家に帰った所を見計らって、離縁状を送りつけた。
そして、新しい妻を貰うため、因幡堂へお祈りに向かう。
その頃妻は離縁状にびっくり仰天、夫を追いかけて因幡堂にやって来る。
ところが、見つけた夫はのうのうと眠っている。
腹を立てた妻は、眠る夫に「西門の一の階に立たせ置くを汝の妻と定めよ」と吹き込んで、
どこかに行ってしまう。
目覚めた夫は、妻の言葉を因幡堂の神様の予言だと勘違いして西門へと…

学生狂言の会では、演目の解説などの配布紙が。狂言のあらすじは、ここから抜粋しました。
配布紙には狂言の見方から狂言の道具など、
詳しく解説されていて初めて見られる方でもとても参考になると思います。
他に狂言用語などもあり、狂言を何度か見ている人でも楽しめました。

演目中での出入り自由は極力ない方がイイ。それなら、中間に休憩時間を入れた方が見る側も楽…

2013年に行われた「夏の学生狂言の会」の様子です。

〜北文化会館の行き方〜
市バス「北大路ターミナル」下車。/地下鉄「北大路駅」下車。


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