葵祭(京都御所〜下鴨神社〜上賀茂神社)

5月15日に葵祭が、京都御所〜下鴨神社〜上賀茂神社で行われます。(京都:5月の行事)
5月の葵祭と7月の祇園祭と10月の時代祭の3つの祭が京都三大祭と言われてます。
6世紀頃に凶作が続いたことから天皇が下鴨神社・上賀茂神社に勅使を送って豊作を祈ったのが始まりとされています。
葵祭は、宮中の儀・路頭の儀・社頭の儀からなっています。
下鴨神社では、舞殿を神馬が3周したり、東游の舞を奉納します。上賀茂神社では、走馬の儀や山駈け神事が行われます。

葵祭の行列は京都御所から下鴨神社を経て上賀茂神社まで、500人以上の行列と牛馬40頭で練り歩きます。


葵祭までの主な前儀
1日
競馬足汰式 上賀茂神社
3日
流鏑馬神事 下鴨神社
4日 斎王代・禊の儀 上賀茂神社・下鴨神社
献香祭(★) 下鴨神社
古武道奉納(★) 下鴨神社
5日
歩射神事 下鴨神社
賀茂競馬 上賀茂神社
6日
献花祭(★) 下鴨神社
12日
御蔭祭 下鴨神社
14日 供御人鮒奉献奉告祭(★) 下鴨神社
17日
献茶祭(★) 上賀茂神社
19日
献茶祭(★) 下鴨神社
20日
煎茶献茶祭(★) 下鴨神社
★戦後から出来た前儀です。日は年度により変わる場合もあります。

巡行コース(予定時間)
京都御所(10:30)→堺町御門→丸太町通→河原町通→(11:40)下鴨神社「社頭の儀」
下鴨神社(14:20)→下鴨本通→洛北高校前→北大路通→北大路橋→賀茂川堤→(15:30)上賀茂神社「走馬の儀」

※雨天順延。翌日も雨の場合は中止となります。午後からの下鴨神社〜上賀茂神社は雨の影響で中止になる事もあります。

下鴨神社・上賀茂神社に到着すると、社頭の儀が行われます。社頭の儀では、勅使が御祭文を奏上して御幣物を奉納します。

平安騎馬隊が先導します。平安騎馬隊には8頭の馬がいて、
名前は「愛宕」「大江」「小倉」「笠置」「貴船」「鞍馬」「大文字」「比叡」と京都の山の名前が付けられています。


乗尻
(のりじり)
行列を先導する騎馬隊で、上賀茂の競べ馬の騎手でもあります。
検非違使志
(けびいしのさかん)
検非違使庁の役人で、警察司法の担当者です。舎人(とねり)の引く馬に騎乗して、
看督長(かどのおさ)・火長(かちょう)・如木(にょぼく)・白丁(はくちょう)など下役を率いて行列の警備にあたります。
検非違使尉
(けびいしのじょう)
検非違使庁の役人で、上役で行列の警備の最高責任者でもあります。舎人が引く馬に乗ります。
調度掛(ちょうどがけ)に弓矢を持たせ、鉾持(ほこもち)に鎖を持たせて武装しています。
山城使
(やましろつかい)
山城介(やましろのすけ)で山城国司の次官です。山城の国司の管轄区域にあたるために督護の任につく。
舎人が馬の口を取り、前後に馬副(うまぞい)がつきます。
手振(てふり)・童(わらわ)・雑色(ぞうしき)・取物舎人(とりものとねり)・白丁など従者が山城使の所用品を携えてゆきます。
御幣櫃
(ごへいびつ)
両社の神前に供える御幣物を納めた櫃で、三合の白木の唐櫃に注連縄をかけ、白丁にかつがれます。
衛士が先導しています。
内蔵寮史生
(くらりょうのししょう)
内蔵寮の文官です。所用品を携えた雑色・白丁を従える。
御馬
(おうま)
走馬(そうめ)ともいわれ、神々に見せる馬です。
2頭の馬の頭と尾には葵・柱・紙垂れをつけています。1頭に4人の馬部(めぶ)が引いています。
馬寮使
(めりょうつかい)
走馬をつかさどる左馬允(さまのじょう)は武官で、騎乗して弓矢を調度掛に持たせます。
牛車
(ぎっしゃ)
御所車といわれ、勅使の乗る車です。藤の花などを軒に飾り付けて牛に引かせます。
現在は、勅使が乗ることがない牛車ですが、牛童(うしわらわ)・車方・大工職などの車役が替え牛とともに従います。
和琴
(わごん)
御物の和琴で「河霧」の銘を持ち、神前の奏楽用として舞人の前、2人で運びます。
舞人
(まいうど)
近衛府の武官で、歌舞の堪能者が舞人を勤めます。6人が騎乗でお供します。雑色・舎人・白丁が従います。
勅使
(ちょくし)
天皇の使いで行列中の最高位者です。四位近衛中将がこれを勤めるので、近衛使(このえづかい)とも言われてます。
勅使は路頭の儀には加わらずに、代行者が勤めます。飾太刀、騎乗する馬も飾馬です。、舎人・居飼・手振が従います。
随身
(ずいしん)
近衛中将を4人が随行や警護にあたります。
牽馬
(ひきうま)
勅使の替え馬で、帰路に備える。
風流傘
(ふうりゅうかさ)
大傘の上に牡丹や杜若など季節の花の造花を飾り付けたもの。舎人4人でかざします。
陪従
(ばいじゅう)
近衛府の武官で、賀茂両社の社頭で歌や楽器を奉納する役を勤めます。
7騎の馬で、各種楽器を携えてゆきます。雑色・舎人・白丁が従います。
内蔵使
(くらづかい)
内蔵寮の次官で、職名は内蔵助です。勅使が神前で読み上げる御祭文を奉持している。馬副・白丁らが従います。
風流傘
(ふうりゅうかさ)
前の風流傘とは傘の上の造花が少し異なる。本列の結びです。

加茂街道で行列を撮ってみました。


御蔭祭の切芝の神事の時の御馬です。牛車は2つあり、最初の牛車です。
牛車に使われる牛は食用牛です。最近は、農耕牛がいない為だそうです。
2年間は牛車などで使われますが、その後は食用にされるのです。


行列が続きます。


行列には、風流傘も加わっています。


命婦(みょうぶ) 花傘で登場するのは、小桂(こうちき)を着用する高級女官です。
女嬬(にょじゅ) 食事をつかさどる女官です。
斎王代(さいおうだい) 斎王代は、十二単(じゅうにひとえ)の服装で、
供奉者にかつがれた腰輿(およよ)に乗って参向します。
駒女(むなのりおんな) 斎王付きの巫女(みかんこ)で、6騎の馬に乗っています。
蔵人所陪従(くろうどどころべいしゅう) 物品や会計をつかさどる蔵人所の雅楽を演奏する文官です。
各人、それぞれに楽器を持っています。
牛車(ぎっしゃ) 斎王列の牛車は女房車と呼びます。この牛車は、
葵と桂のほかに桜と橘の飾りがつきます。

女人列とでも言いましょうか、命婦は8傘あります。

間、間に女嬬が行列をします。


〜平成の斎王代〜
斎王代は平安時代に奉仕した未婚の内親王「斎王」にちなむ女人列の主役で、1956年から葵祭で創設されました。
元年
山田 陽子さん(22)
2年
西村 和納さん(21)
3年
大島 有美子さん(22)
4年
井沢 満美さん(25)
5年
山本 和嘉子さん(24)
6年
池坊 美佳さん(24)
7年
大島 朱美子さん(25)
8年
大島 朱美子さん(26)
9年
山田 奈々さん(22)
10年
土井 優子さん(22)
11年
吉田 加緒理さん(27)
12年
佐竹 亜紀さん(23)
13年
加島 慶子さん(25)
14年
倉斗 絢子さん(21)
15年
山田 利奈さん(25)
16年
加納 麻里さん(22)
17年
齋藤 彩子さん(21)
18年
藤田 菜奈子さん(24)
19年
森川 香絵さん(26)
20年 村田 紫帆さん(25)
21年 千万 紀子さん(21) 22年 川崎 麻矢さん(20)
23年 金井 志帆さん(22) 24年 亀井 敦子さん(28)
25年 長瀬 摩衣子さん(20) 26年 太田 梨紗子さん(20)
27年 白井 優佐さん(26) 28年 富田 紗代さん(19)
7年の斎王代は、行列が雨で中止になり再選されました。行列が雨で中止になったのは、戦後初めてです。
14年の斎王代は、初めて京都以外から選ばれました

斎王代は十二単姿で、輿(こし)に乗り、移動します。


馬に騎乗した駒女が斎王代を警護します。

もう一つの牛車は、最後につきます。


斎王代が上賀茂神社の参道に到着です。
上賀茂神社の参道では、馬や牛などの行列はなく、人だけの行列が神社に向かいます。



上賀茂神社の境内では神事が行われます。最後に神職さんの列が二の鳥居に向かいます。
二の鳥居から中は、関係者さんや報道関係者さんしか入れません。


神事が終わると、行列に出ていた人が横手の鳥居から退場していきます。斎王代役さんも退場していきます。


17:30に走馬の儀が上賀茂神社の参道で行われます。外幣殿の前で礼をして、スタート地点に向かいます。
参道には、走馬の儀を見ようと路頭の儀が終わった後にもかかわらず多少の人が残っておられます。
走馬の儀は、馬は下(2頭)上(5頭)が参加します。一の鳥居から二の鳥居に馬を走らせます。


京都御所内で撮った時の行列です。(斎王代・牛車)


加茂街道は、行列が追加する直前に行っても最前列を十分に確保できます。
京都御所や糺の森は人気がありますので、2時間以上前に行かれると良いでしょう。

2007年におこなわれた「葵祭」の様子です。

〜京都御苑(堺町御門)の行き方〜
地下鉄「丸太町駅」下車、徒歩5分。

〜下鴨神社の行き方〜
市バス「下鴨神社前」下車、徒歩3分。/京阪・叡電「出町柳駅」下車、徒歩10分。

〜上賀茂神社の行き方〜
市バス「上賀茂神社前」下車。

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