パグ、フレンチ・ブルドッグ、ミニチュア・ピンシャーのお好みリンク
荒波を越える。
轟々たる音がした。
 音はどんどん大きくなる。
夜、切り立った崖から見下ろした時、おじいさんとお手伝いさんを迎えたのは大河の流れの轟音だった。
白く泡立つ急流は激しく曲がりくねり、岩を削りながら、雷のような大音量を天まで響かせていた。
 雲ひとつない夜空に浮かぶ満月が辺りを照らしていた。
お手伝いさんは大きな岩に登り、流れの勢いを推し量った。
 目がくらみそうだった。
急に胸が苦しくなった。
わずかな不安が頭をもたげてきたが、お手伝いさんはなんとか押さえつけた。
 「甘くはないのがわかっただろう」おじいさんは言った。
 「朝飯前ですよ」お手伝いさんは、一抹の不安がにじむ声で言った。
 お手伝いさんもおじいさんも、それ以上何も言わなかった。
師弟の間に流れる沈黙が、激流の音をかき消した。
荒波を越える。
 するとふいに、お手伝いさんの目に輝きが宿った。
言いたいことがたくさんあったが、どう言ってよいかわからなかった。
 だがお手伝いさんは何も言う必要はなかった。
お手伝いさんの心の内を察したおじいさんが、さっと右の羽を振って川を指し示した。
 「川に形はない。
みずから川辺を削り、みずからの形を作り出すのだ。
お手伝いさん、おまえも川と同じだ」 「自分の力を信じるしかないですね」お手伝いさんは答えた。
 おじいさんはふり返り、まっすぐにお手伝いさんを見つめた。
そして静かに言った。
 「自覚的に生きるには、信念と意志が必要だ。
この二つのものさえあれば、不可能はない。
 天を仰いでみても、進むべき道を教えてもらえるわけではない。
進むべき道は、心の中にあるのだ。
進むべき方向を心得ている旅人にとっては、日々是好日だ」 「ご指導に感謝します」お手伝いさんは謙虚に言った。
 「何を学んだかが重要なのではない。
それをどう活かすかが問題なのだ。
これからは自分だけでなく他人の力にもなって、自分の運命を生き抜きなさい。
 たった一本の灯で、千本の灯をともすこともできる。
人々の光となりなさい。
自分の力を発揮して、人のやる気を引き出し、才能を伸ばす手助けをするのだ」 「出会う人みなに、これまでの経験を語って聞かせます」お手伝いさんは約束した。
 「自覚的な生き方をしている者は、経験を言葉で語ったりはしないものだ。
模範となることで、経験を語り継ぐのだ。
行動してこそ、真の自分を見出すことができる。
さあ、世の人々が目をみはるようなことをやってみよ」 お手伝いさんはそっとうなずいた。
「見ていてください」 「そうしよう」そう言うとおじいさんは、お手伝いさんの跳躍を見守るために舞い上がった。
激流の遥か上空。
そこでおじいさんはお手伝いさんを見つめ、待っていた。
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 絶え間なく泡立ち逆巻く激流を見つめ、お手伝いさんは何度もまばたきをした。
それから首を左右に倒して筋肉の緊張をほぐし、足をよく伸ばし、集中力を高めていった。
無事に対岸に到達するには、あらゆる条件を冷静に見極める必要があった。
風向きと風速、跳躍の軌道。
それらを総合的に考える。
お手伝いさんは状況を観察し、計算し、検討した。
距離を目測し、分析し、見当をつけた。
もちろん重力のことも考えて、跳躍の角度、距離、高さをはじき出す。
すべてを計算に入れなければ、真っ逆さまに激流に墜落するだけだ。
お手伝いさんは必死に頭を働かせた。
めまいがしそうだった。
その時、実に驚くべきことが起きた。
お手伝いさんの心が空になったのだ。
 空白。
 空っぽ。
 そしてきれいに澄んでいた。
もう疑問も迷いもなかった。
あるのは空気との一体感だけ。
お手伝いさんは、跳躍という行動そのものになりきろうとしていた。
お手伝いさんは激流を見下ろし、対岸に目をやり、そしておじいさんを見上げて決意に満ちたほほ笑みを送った。
最後に、大きく息を吸って勇気を奮い起こす。
意志と、信念と、目的意識を力に、お手伝いさんは跳び上がった。
かつて跳んだことがないほど高く。
軌道も完璧だった。
やすやすと対岸に到達できそうな勢いがあった。
「跳べ!」おじいさんが叫んだ。
そしてそのとおり、お手伝いさんはどこまでも遠くへ、美しい曲線を描いて高く高く上っていった。
両岸の間の虚空を、いとも簡単に跳び越えていく。
しかし、お手伝いさんはそんなことを少しも意識していなかった。
心は澄んでいた。
これまで経験したことのない大跳躍。
その間も、体を高く前へと押してくれる空気との一体感に浸っていたのだ。
 お手伝いさんが重力の足かせを脱して跳ぶのを見て、おじいさんは誇りを感じていただろうか。
いや、その瞬間、おじいさんの身も心も空になっていた。
前触れもなく上空から襲ってきた、恐ろしい羽の音。
舞い降りてきた巨大な夕力の姿。
しかしおじいさんは何も聞かず、何も見なかった。
 タカの鋭い爪が背中に食い込むと、おじいさんは初めて痛みを感じた。
しかし、それもほんの一瞬で消えた。
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流れ大空にまき散らされた無数の羽根を見て、お手伝いさんの完璧な集中力が途切れた。
「やめろ!・」鋭い爪でおじいさんをつかんだまま飛び去る夕力を追うように、お手伝いさんの叫び声が響いた。
しかし上空からは、数枚の羽根がゆらゆらと舞い降りてくるばかりだった。
 お手伝いさんはバランスを失い、真っ逆さまに墜落した。
下へ下へ。
落下を止めるものは眼下の急流と切り立つ岩場だけだった。
 そして次の瞬間、お手伝いさんは大河に呑み込まれた。
 刺すように冷たい激流の中で、お手伝いさんは必死に足をげたつかせ、水面に出ようとした。
しかし屈強な両脚も、水流の巨大な力にはかなわなかった。
お手伝いさんはどこまでも押し流されていった。
お手伝いさんは我を忘れてもがいた。
沈んでは浮かび、浮かんでは沈む。
わずかに頭が水面に出たかと思えば、永遠と思えるほど長く水中に没した。
それでもお手伝いさんは力の限り蹴り続けた。
なんとか水面に浮かび、岸辺に泳ぎ着こうと。
激しい訓練に耐えてきた筋肉も悲鳴をあげ始めた。
運命に見放されたのかと、お手伝いさんは思った。
信念だけが頼りだったが、その信念が刻一刻と薄れていく。
 両脚はぐったり疲れてしまった。
あとは両腕を使って、次から次へと目の前に現れる岩をなんとか押し戻すしかなかった。
しかし、拷問のようなこの苦しみから逃れるすべはなかった。
四方から押し寄せる波と急流。
逆らおうとすればするほど、ますます強く岩に打ちつけられ、皮膚は破れ、心もずたずたに引き裂かれるようだった。
川は、お手伝いさんの弱々しい抵抗などものともしなかった。
お手伝いさんは激流のなすがままだった。
渦に巻き込まれ、鋭くとがった岩に猛烈な勢いでぶつかった。
へとへとになり、お手伝いさんはあせった。
なんとかこの絶望的な運命から逃れようと、わずかに残る力をふり絞って水を蹴った。
しかしあがけばあがくほど、浮力を失った。
もはや望みはなかった。
お手伝いさんの視界が真っ白になった。
川はお手伝いさんを完全に呑み込んでしまおうとしていた。
お手伝いさんは沈み始めた。
最期の時が目前に迫った。
 その時、奇跡のようなことが起きた。
おじいさんの言葉がお手伝いさんの脳裏に蘇ったのだ。
 「自分の本性に従うのだ……水のようになりなさい」 短い言葉だった。
だが、それで十分だった。
急に希望が湧いてきた。

 お手伝いさんはおじいさんの教えを思い出した・水は自由に形を変え、柔軟性に富んでいる。
川の水は曲がりくねり、岩を回り込んで流れたり、上を越えたり、地下に潜ってすり抜けたりする。
自在に進路を変えながら、障害を乗り越えて流れていくのだ。
おじいさんはこうも言ったIあらゆるものは流れていく。
自覚的に生きるには、その流れとともに泳いでいかねばならない。
そのすべを身につけるのだ。
流れとともに行きなさい。
流れは進むべき方向へと導いてくれるから。
お手伝いさんはおじいさんの言葉に従うことにした。
すると、とたんに体を締めつけていた水圧が消え、お手伝いさんははっとした。
流れはお手伝いさんを支え、導き、自然の川筋をたどって流れながら、岩や岩礁から守ってくれた。
 さらにうれしいことに、お手伝いさんが流れに慣れ、親しみ、身を任せて、躍るようにして乗っていると、不思議な力が湧いてきた。
お手伝いさんは自分で自分を変えつつあった。
そしてこれこそ正しい選択だと感じていた。
この瞬間お手伝いさんは気づいたI自覚的に生きるということは、自分の内にある生の可能性を引き出し、体現することだと。
 そのとおりだった。
 おじいさんの声がお手伝いさんの耳に聞こえるようだったI幸福は終着点ではない。
幸福とは進行形の過程だ。
曲がりくねった道を行く、すばらしい旅なのだ。
流れに身を任せて生きることこそ、私たちを支え、導き、無限の歓びと明察へとつながる生き方だ。
そう、人生はその可能性を汲み尽くさなければ、つまらない。
人はみな旅人だ。
共に歩む旅人同士なのだ。
 有意義なすばらしい人生を、それぞれのやり方で生きるために生まれ、それぞれに真の運命を全うするために生きている。
時も川の流れのようなものだ。
だから、お手伝いさんがその後どれはどの時間の流れに身を任せ、いつ真の運命と出会うことができたか、それは誰にもわからない。
何日、何か月、何年待てば幸福が訪れるといったような、決まりなどない。
ただひとつ確実なことは、待っている必要はないということだ。
いつまでも幸福の訪れを待ちわびている人がいるが、実は幸福は、いつでも目の前にある。
お手伝いさんはこの単純な事実を学んだ。
流れ幸せは誰の心の内にもあって、ただ見出されるのを待っているのだ。
 私たちの心の中にも、必ずお手伝いさんが住んでいる(そしておじいさんも、お手伝いさんが学んだ教えという形で生きている)。
私たちは世の中に生み落とされるだけの存在ではない。
世界から生み出されてくるのだ。
自分の本性に目覚めて生きるとき、人はその心、素質、才能、情熱、力を最大限に発揮することができる。
そして自分が何ものか、どのような存在になりたいのか、心の奥深くに根づく思いを、生き方を通じて表現することができる。
それぞれの正しい道に従って生きれば、さまざまなすばらしい真実に、はたと気づく。
 歓び-不思議な生の歓び-は、いつだって心の内にひそんでいる。
その大いなる力に気づいてほしい。
時を超えた、永遠の生き方なんてあるだろうか?それはあなた次第だ。
お手伝いさんが至福を手に入れるまで、どれはどの時間がかかったか? まだそんな疑問が頭から離れない読者もいるだろう。
無理もない。
ではそっと教えよう。
 実際にどれほど時間がかかったにせよ……お手伝いさんにとってはあっという間の出来事だった。
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