(1) 炭焼きの原理

@ 木を空気中で燃やすと、木の中の炭素と空気が結合して二酸化炭素に変わり、煙が立って直ぐに燃え尽きてしまいます。
一方、生木を空気が入らない蒸し焼き状態にすると酸素と炭素が結合せずに水蒸気やガス分だけが抜けて炭素分だけが残ります。見た目の形は木に見えますが炭素のカタマリとなったものが『炭』です。

A 別の見方をすれば原木を窯の中で加熱蒸焼きすることにより約1/3の炭素が炭、残りの1/3が木タールや木酢液等の炭素化合物、そして残りの1/3は一酸化炭素、二酸化炭素ガスとして放出されてしまう。
(2) 白炭と黒炭の焼き方の相違


白 炭(堅炭) 黒 炭(軟炭)
硬質製炭法
窯外消火法
土と石で窯を築き炭材を詰め込んで炭化後高温に精錬を行い、精煉が徹底して白熱したものから順次掻き出して消粉(土に炭粉と灰を混ぜたもの)で被って消火する。
軟質製炭法
窯内消火法
土をもって造った窯に炭材を詰め込み、点火、炭化して赤熱の木炭を窯内で密閉消火する。
温度 700℃〜1000℃ 温度 400℃〜700℃
炭材 アラカシ、シラカシ、コナラ、ウバメガシ アラカシ、シラカシ、コナラ、ミズナラ、クヌギ、アカマツ
主な利用法 水質浄化、備長炭うなぎ、炊飯 茶道用、バーベキュー、土壌改良剤
(3) 木炭の作り方

@ 原木を切り出し窯の寸法に切り揃える。曲がりは鋸目を入れたり、太い物は斧(ヨキ)、鉈(ナタ)で原木を調整する
A
窯詰め   細い物は束にして奥の方から隙間なく立て込みする。
木の元を上、末は下にする。
焚口付近には雑木、外、燃えてしまってもよい原木を詰める。・・・1日目
B 口焚き  原木の水分を抜く作業、白い煙が出る。・・・2日〜3日目
C 焼火  原木に点火、蒸焼き状になる、炭化が始まり赤熱状態(煙が青くなると炭化されている)・・・4日〜6日目
D 黒炭の場合 炭化が終わると密閉状態にして消火させる
完全に消火されてから窯だし(炭だし)
E 白炭の場合 Cの後、更に精煉に入る。
炭化後、窯口を徐々に開けて空気を送り炭材の樹皮を燃やして白熱状態にさせる、これを精煉という。・・・7日〜8日目
F 窯出し   少量ずつ窯口から取り出して消粉(土に炭粉と灰)で被って消火する。
(4) 炭の種類

白炭、黒炭、竹炭、ヤシガラ炭、廃材炭等
※なお、活性炭は炭を加工したものです。